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市販の解熱剤、子どもに大人の薬を飲ませてはいけない理由

大人の解熱鎮痛剤は子どもにNGな成分があります。

こんにちは、自然療法家のいぬいです。

今日は 医薬品登録販売者 の立場から解熱鎮痛剤についてお伝えしたいと思います。

 

頭痛やのどの痛み、そして突然の熱。
家庭で風邪薬と並んで常備されていることが多い 解熱鎮痛薬。

常備しているのはほぼ大人用でしょうか。

 

子どもが突然熱を出した時、もしかして大人用の鎮痛薬を半分にして飲ませたら大丈夫!と思っていませんか?

特に身体も大きくなってくる小学校高学年ならいいんじゃないか?と思っているママやパパもいらっしゃるかもしれません。

 

でもそれはNGなんです。

 

お店に並んでいる解熱鎮痛薬で小児用と記載がないものは 15歳未満 はほぼ飲んではいけません となっています

まれに7歳未満のものもありますが15歳までは気を付けるべきです

(ちなみに7歳から飲めるのは塩野義製薬のセデスVですが、飲んでもいいのは発熱を伴わない頭痛の時です)

 

よく効くとされる イブプロフェン・アスピリン・サザピリン などの成分は小児に対してはいかなる場合でも使用が禁止されています。

主に重篤な副作用が報告されているからです。

ロキソニンで有名なロキソプロフェン水和物も小児の臨床データが少なすぎるためNGになっています。

解毒をするための肝臓の機能がまだ完全ではないから・・・

 

子どもにOKな解熱鎮痛薬は アセトアミノフェン です。

ただ、市販されている アセトアミノフェンだけの商品、タイレノールA は15歳未満は服用しないこと になっていますので注意してください。

 

15歳未満のお子様には 小児用 の解熱鎮痛剤を使いましょう。

 

 

ちなみに、コロナの時に。。。とWHOが推奨していたのは 成分がアセトアミノフェンのみのタイレノールです。

一次的に商品棚から消えていました。(今はあります)

 

そのほかの解熱鎮痛成分は NSAIDs(非ステロイド性鎮痛成分)といって 

*プロスタグランジンの産生抑制(解熱・消炎鎮痛作用)

*中枢における痛みの伝わりをブロック(鎮痛作用)

の2つの働きを持ちます。

 

アセトアミノフェンは鎮痛作用のみでプロスタグランジンの産出抑制はありません。

なので生理痛や筋肉痛には物足りないかもしれませんね。

 

生理痛ならロキソニンなどよりも ブスコパンA錠 というお薬のほうが
子宮の収縮を緩和するので楽になるかもしれません。

 

話はそれましたが、もともと発熱というのは体の中で必要だから熱を上げているわけで

わざわざ熱を下げて体の免疫機能を邪魔するなんておかしな話なのです。

 

ウイルスや細菌は熱に弱いので体の中の熱を上げて免疫たちが戦いやすくするために

発熱しているのです。

だから少し見守って免疫たちが戦い終わるまでそっとしておいてあげてくださいね。

熱が上がり切ったらOKです。

回復をサポートするために使いましょう。(使わなくてもいいですが。。。)

 

序盤で熱をわざと下げないように・・・

 

自然療法家としてはお薬に頼らずとも不快症状を緩和するものは

アロマやハーブをはじめたくさんありますのでそちらをおすすめしたいところです。

 

お薬は症状に合わせたピンポイントですが、アロマやハーブは効果は薬よりも弱いかもしれませんが

いろんな効果も期待でき、かつ強い身体づくりや予防にも役立ちます。

詳しくは HerbalHollyのHP や メルマガなどでどうぞ♪